葬式の喪主挨拶文例

母の最期を看取った娘の挨拶

 

これは亡くなった方の最期の様子を参列者に報告する形をとったものです。

 

 

『本日は、お忙しい中を割いて、母スエの葬儀にご参列賜りありがとうございました。母は長い入院生活を送っておりましたが、病院の先生方の暖かいご配慮で、最期は1週間だけでしたが、自宅に戻ることができました。狭い家ですが、私ども家族の中でやすらいでおりました。 

 

自分が育てた庭の花を見られるのが、何よりも本人の希望でした。 意識をなくしましたのは亡くなる2日前のことです。静かに眠りにつきました。痛みもなく安らかでした。 自然をこよなく愛した母でしたが、静かに自然にとけ込むような、母らしい最期でした。 

 

たくさんの方々からお見舞いの申し出をいただきましたが、勝手を通してお断りしましたことをお詫び申し上げます。皆様のご厚情はその都度母には伝えておりました。母も慰められた様子でした。母に生前賜りました皆様の暖かいお気持ちを心より感謝申し上げます。私も1男1女の母ですが、母のような人に愛され、自然に愛された一生を送れたらと思っております。 本日は誠にありがとうございました。』

 

 

友人などのお見舞いを断られ、母親の静かな療養生活を優先された娘さんが、代わりに最期の様子を報告された例です。暖かく最期を看取った様子、心情が表現されており、会葬者も何かホッとした気持ちになったことと思います。